遅ればせながら新年の抱負

すでにもう一か月がたとうとしているが、新年の抱負。


この頃、研究テーマを選ぶのは、哲学に近いと思えてきた。
研究者がこの世に残せるのは、研究の成果のみ。
研究で何をしているか、何をしたかが、その研究者にとって、仕事を通じての人生の意義。


だから、研究のトピックを決める時は、
このテーマが、自分の人生を費やして追い求めるべきトピックなのか、
自分の人生で本当に後世に残したいテーマなのか、
このテーマで、自分が何かこれまでになかった付加価値を生むためには、
何をしたらいいのか、どういうアプローチをしたらいいのか、
を考えなければならない。


既存研究の流れに従って研究することは、たやすい。
既存研究の二番煎じをすることはもっとたやすい。


しかし、自分の人生の価値、自分の時間の価値、自分の人生の意義を考えた時に、
既存研究ばかり追試しているような研究では、やりがいがない。
新たな研究分野を切り開くこと。
それこそが、研究者として、この世の中に残せる何か、貢献できる何かを、生み出すことだと思う。


ということを、最近のJob Market Seminarを聞いていて思った。


それと、「普通」のレベルを上げること。
自分にとっての「普通」「スタンダード」がその人の人生を決める。
自分自身がGoサインを出す研究のスタンダード、
自分自身が毎日書く文章の量のスタンダード、
自分自身が毎日Inputする情報の量のスタンダード、
こうした自分の中の「スタンダード」「毎日こなすのを普通とみなす仕事量・質」
を、もっと高めていきたいものだ。


「高めていきたいものだ」と思っているということは、
できていないということで、
「なぜ願っているのにできないのか」というSelf controlの問題は、
自分自身のためにももっと解明したい問題ではある。