指導教員として大学院生に望むこと

随分と久しぶりのエントリになったが、
大学院生を指導して思うことがあったので書いておく。


研究計画だけ持ってきて、
「こういうのでよろしいでしょうか」
というスタンスで面談するのはやめてほしい。
研究計画について、いちいちお伺いを立ててから次のステップに進むというのでは、
いつまでたっても自立した研究者になれない。


お伺いなんか立てなくていいから、
どんどん自分で進めてほしい。


そして、ある程度結果が出てきたら、
「こんなアイディアを思いつきました。素晴らしいと思いませんか(素晴らしいに決まってるでしょ)。これがその結果です。でも、自分が気づいていない問題点や別の視点があるかもしれないので、ちょっと聞いてください」
というスタンスで研究報告をする心構えをもってもらいたい。


そういうメンタルが、研究者にとって大事だと思う。




(追記)
誤解を招くかもしれないので、追記しておくと、
「研究計画段階で来るな」
ということではない。


研究計画について積極的に討論しに来るのは良いことだと思う。


問題と感じているのは、
「お伺いを立ててから次のステップに行く」
というスタンスだ。


積極的に討論に来て、そこからヒントを得たら、お伺いなんか立てずに、どんどん次のステップに進んでいけばいい。


お伺い立てるを立ててから進める人は、
毎回の面談でも、お伺い立てるところまでしか準備してこないから全然進まないし、
結局、毎回お伺いして、こちらがアドバイスしたことをやって、また次のお伺いを立てる、
というパターンになっていて、
人の頭ばかり使って自分の頭を使わなくなる。


お伺いなんかいらない。自分の頭を使ってどんどん進めていこう。