非認知的スキル

Wired日本語版
成功の理由は、才能より「意志力」:研究結果
http://wiredvision.jp/news/201104/2011040522.html

K. Anders Ericsson氏ら多くの研究者たちは、本当の才能とは、計画的訓練(deliberate practice)に励むこと、1万時間もの厳しいトレーニングを積むことだと主張している。
Ericsson氏は、影響力のあるレビュー論文『The Role of Deliberate Practice in the Acquisition of Expert Performance』(計画的訓練が、卓越したパフォーマンスの獲得に果たす役割)の中で、次のように書いている。「優れたパフォーマーと標準的成人の違いは、不変のもの、すなわち遺伝子に定められた才能によるものではない。このような違いは、生涯にわたって行なわれる、パフォーマンス向上のための計画的努力によって生じる」
(中略)
現実の成功は、継続してパフォーマンスを発揮することや、きつい練習に励み、週末にプレーブックや試合のビデオを何時間も研究できるかどうかにかかっている。これらはすべて、計画的訓練に相当するものであり、そうした有用な訓練にいそしむ能力の有無は、その人が持っている意志力の程度に左右される部分が大きい。
(中略)
上述の研究はまた、意志力や自制といった「非認知的」スキルに対する認識の高まりを示している。これらの特性は、知能とはほとんど、または何の関係もないが、人生の成功における個人差を説明する上で、大きな要素であることが多い。意志力などの要素はしばしば、現実の成功を予測する最も優れた因子となっている。


まあ、つまりは、もっと頑張れ、俺!ということなんですが。。。



非認知的スキルの重要性についてはHeckmanもいろいろ研究していて、
http://ideas.repec.org/a/ucp/jlabec/v24y2006i3p411-482.html
などが
HeckmanのこのEconometricaもペーパーも時間がある時に読んでみたい。
http://ideas.repec.org/p/iza/izadps/dp4702.html


というか、Heckmanさん、ノーベル賞受賞(2000年)から10年以上たっているのに、
2010年の論文のPublicationが
Econometrica3本、
The Review of Economics and Statistics、Journal of Public Economics、Economic Inquiry各1本、
Journal of Economic LiteratureとJournal of Econometricsの特集ペーパー、
って、かなりありえないんですが。。。
Heckman自身が、非認知的スキル(彼の場合は認知的スキルも)の重要性を
身をもって示している気がしてならない。