IVを説明変数やMatchingに使ってはいけない

Wooldridge 2009 "Should Instrumental Variables be Used as Matching Variables?"
https://www.msu.edu/~ec/faculty/wooldridge/current%20research/treat1r6.pdf


内生変数がある時、
IVとすべき変数を、
間違って説明変数に入れて回帰してしまうと、
バイアスが生じてしまうことを示したうえで、
Treatment effectを推定する時に使うMatching estimatorでも、
IVの性質をもつ変数をPropensity scoreの推定に使ってマッチングしたり回帰したりしてしまうと、
バイアスをもたらしてしまうことを示したかなり重要な論文。


Treatmentを受けるかどうかには影響を与えるけど、
Outcome変数には直接影響を与えない変数を、
Propensity scoreの推定の際に入れてしまっている論文って、
結構ある気がする。
Treatmentを受けるかどうかに影響を与えるけど、
Outcome変数にはそんなに影響を与えない変数も、
入れてしまうとバイアスが大きくなる傾向があるらしい。