E-education

学会前日の金曜日の夜はE-educationのアツと食事。
バングラデシュの貧しい農村で、
バングラデシュ最高の予備校講師の映像を取ってPCで再生するという東進型モデルで、
村の高校生が大学に行ける道を切り開こうとしている。

前へ ! 前へ ! 前へ ! ― 足立区の落ちこぼれが、バングラデシュでおこした奇跡。 ―

前へ ! 前へ ! 前へ ! ― 足立区の落ちこぼれが、バングラデシュでおこした奇跡。 ―


こっちの映像の方がよいかも↓
https://readyfor.jp/projects/14

映像授業とは言っても、場所を借りたりネット料金などがあってやはりRunning costがかかる。
一人の生徒にかかるコストが3500円くらいで、
上のサイトから支援もできる。


「すべての高校生が自分の可能性にチャレンジできる、そんな環境を作り出したい」


すべての高校生に可能性を与えられるには、
援助だと資金制約で拡大に限界があるし、
料金を取ると貧しい高校生が抜け落ちてしまう可能性もあるので、
コスト面の削減と持続可能なビジネスモデルの構築が必要なところ。
マイクロクレジットを使った奨学金なども可能性はあるかもしれない。


とにかくも、来年度からこのプロジェクトの研究をやってみようと思う。
研究でどれだけ世界を変えることができるかという、自分のチャレンジでもある。
こういう、前例も関連する例も少なく何をしたらよいのか分かりにくい状況では、RCTは便利。



目下のライバルはKhan Academy。


Web上に2100もの無料レッスンと100の問題集が公開されていて、
いくつかの学校では実際に授業の一部として採用されつつある。


http://en.wikipedia.org/wiki/Salman_Khan_(educator)
によると、
設立者のSalman Khanの父はバングラデシュ人、母はインド人なので、
Khan Academyがインドやバングラデシュに進出してくる日も遠くないかもしれない。
Khanは学部はMITで数学と電気工学・コンピュータサイエンスを専攻、MITで電気工学・コンピュータサイエンス修士
さらにHarvard Business SchoolでMBAも取ってる俊才。

途上国では貧困層はネットへのアクセスも制限されているので、
Khan Academyのシステムだけだと、
貧困層の大学教育へのアクセス改善は難しいかもしれない。


途上国のとくに農村地帯では、学校に教師が来なかったり、教師が来ても質が低かったりして、
貧しい地域の人々は教育の面でも不利な立場に置かれている。
もしE-educationが機能するのであれば、
小学校や中学校にも適用して教育アクセスを改善できる可能性があるので、
結構期待している。