ドラゴン桜サクラサク

ちょっと遅くなってしまったけれど、
以前紹介したバングラデシュE-educationで、
今年もバングラデシュ最高峰のダッカ大学への入学者が生まれた。


https://readyfor.jp/projects/14/announcements/237

ダッカ大学経済コース2012年 受験生45000人、合格定員1200人。今年のe-Education タンガイル校舎から10名の高校3年生がチャレンジ。そのうちOpurboくん19歳が783番の順位で堂々合格です。


今年はいろいろ試行錯誤して10人の生徒だったそうだが、
40倍近い競争率の中で10人中一人の合格は立派。


実際には、もともと生徒の素質があっただけからかもしれないけれど、
いずれにせよ合格者が出たのは喜ばしい。


来年度から、このE-educationのパイロット調査をするので、
二年連続で合格者が出たことで、
来年度はもっとバングラデシュ農村での認知度も高まってるといいな。


ところで、このE-educationのリーダーであるアツは、
彼の本を読めばわかる通り、
行動を起こすのが早いのだが、

前へ ! 前へ ! 前へ ! ― 足立区の落ちこぼれが、バングラデシュでおこした奇跡。 ―

前へ ! 前へ ! 前へ ! ― 足立区の落ちこぼれが、バングラデシュでおこした奇跡。 ―

今回も、来年経済学者と一緒に調査するということで、
筑波で行われた日本経済学会にもぐりこんできたらしい。
で、
「はじめて学会にいったのですが、そこまでパッションを感じる場ではなかったように思いました」
なんてのたまってた。
おもろい。


学会では、分析が正しいか、その分析がこれまでになかったものかが冷徹に評価されるべき場で、
むしろパッションを前面に押し出して、正しくないものを信じ込ませようとしたら逆に科学をゆがめてしまうことになるのだが、
でも、真に革新的なことをやっていたら学会でもパッションが出て発表してくるんじゃないかと思う。
専門家集団である学会では、
「革新的なこと=世界でまだ誰もやっておらず、誰も考えついておらず、かつ学問や社会の進歩に大きなブレークスルーをもたらしうるもの」
なので、なかなかあるものではないのだけれど、
でも、
Harvardの研究者がtransformative intellectual breakthroughsを生み出した瞬間について語ってるこのビデオのリストの中に、
経済学者が一人もいないのを見ると、
もうちょっとパッション持って発表できる経済学の研究を生み出さねば、と思わざるを得ない。
http://news.harvard.edu/gazette/story/2011/10/breakthrough/?utm_campaign=socialflow&utm_source=twitter&utm_medium=social