MITのJob Candidates

MITのJob Candidateのページを見ていたら、
なんと23人中6人がDevelopmentである。
http://econ-www.mit.edu/graduate/resumes


Poverty Action Labのせいもあって、
MITは開発経済学のメッカになってる感じさえする。
MITでの開発経済学セミナーは、
Poverty Action Labのスタッフも来たりするので
毎回100人くらい集まるし。


そのうちの一人のEmily BrezaのJMPは、
"Peer Pressure and Loan Repayment: Evidence from a Natural Experiment"
というタイトルだけど、
自然実験使って誘導系推計して、その後構造推定で反事実的状況の分析を行ってる。


自然実験+構造推定という組み合わせはこれからの王道になりそうだ。
RDDだと母集団が限定されるので構造推定で市場・厚生分析とかは厳しそうだけど。
Brezaは去年のNEUDCでも発表してたようだけど、
その時は誘導系のみで、この1年で構造推定入れたみたい。
http://mitsloan.mit.edu/neudc/papers/paper_285.pdf


開発で構造推定+フィールド/自然実験が来そうな感じはTodd & Wolpin (2006, AER)くらいからしてたけど、
確実にその流れが来ている。
他の分野ではやっていることは、数年遅れでDevelopmentにも波及する。
この流れだと次はMoment Inequalityかなあ。
Pakesたちのこの論文を読んでいるが、なかなか読むのが大変だ。
http://www.economics.harvard.edu/faculty/pakes/files/9RPPHI.pdf