新人選手は誰もが将来を嘱望されて入ってくるが、誰もがレギュラーになれるわけではない

毎年、スカウトから素質を見込まれたドラフト1位の選手が12人入団して、
でもそんな専門家から素質を見込まれた選手の中でも、実際に成功できるのはほんの一握り。
現代ビジネスの特集で、こんなのを見つけた↓
野球選手だけじゃなく、研究者、ビジネスマン、それぞれの分野で一流を目指す人たちに共通することだと思う。




http://gendai.ismedia.jp/articles/-/18131?page=4

「新人選手は誰もが将来を嘱望されて入ってくるが、誰もがレギュラーになれるわけではない。

 他人より頭ひとつ飛び出すために大切なことは、自分にはプロとして何が足りないのかをいち早く察知し、練習で足りないものを補おうとする積極的な姿勢です。若くして球界を去る者の多くは、何が自分に足りないのか気づけなかった場合がほとんどです」




http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32429?page=2

「例えて言うなら、『本を15分間、読め』と言われて、集中して読めるかどうか」

 元ヤクルトスカウトの矢野和哉は、プロで活躍できる選手の条件を、独特な表現で言う。

 スカウトになり立ての頃、矢野は、当時二軍でコンディショニングコーチを務めていた谷川哲也に、こう言われた。

「伸びるかどうかは、簡単な練習をいかに丁寧にできるかですよ」

 寮のウエイトルームで、一軍と二軍の選手が交じってトレーニングをしている時のことだ。谷川は、ある有望株の野手を指して、

「彼は遠くに飛ばす筋力も、センスも一軍の選手と遜色ない。ピカイチです。練習態度も真面目です。でも、毎日全員に課している15分の基礎トレーニングを、最近ではただ『こなすだけ』になってしまった」

 と矢野に語りかけた。その選手は数年後、一軍半のまま球団を解雇された。

「慣れるということは考えることを止めてしまうことなんです。逆に、同じ練習からでも、昨日と今日では違うことが感じ取れる選手は必ず成長する。それ以来、常に学習意欲と根気のある選手を探すようになった」




http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32429?page=6

自らを的確に認識する能力、細部にこだわる姿勢、意識の継続力---スカウトは今日も観察を続けている。