TED: ウィリアム・リー: 癌が消滅する食し方

antiangiogenics(血管新生)という、
腫瘍を肥大させる血管をやっつけて
ガンを治すというのがあるらしい。


TED: ウィリアム・リー: 癌が消滅する食し方
William Li: ウィリアム・リー: 癌が消滅する食し方 | TED Talk


結構治験も行われているようで、
血管新生薬によって治ったという事例も結構紹介されている。
ただ、血管新生薬の効果を示す際に、
血管新生薬がなかった時代と利用できるようになった時代の差を血管新生薬の効果としていて、
血管新生薬の効果以外の医学の進歩も血管新生薬の効果として計測されてしまっているのが
非常に気になった。


さらに、血管新生薬の話から、食品の話に移る時も議論の飛躍が感じられる。
血管新生薬では、Before-afterでかなり劇的に治った事例も紹介されていたのに、
食品の話になると、食品のエキスに対する細胞などの反応という試験管的な反応の話になって、
口から食べて消化された食品がどう作用するのかという話は見えずじまい。
直接細胞に物質を当ててその反応を調べる試験管的な状況では抗がん効果があるが、
実際に口から接種するとほとんど効果が見られない、
というのは、アガリクスとかメシマコブとか結構多くの「健康食品」で示されていることだし、
「血管新生食品」がどれだけ効果があるのかは、
実際かなり不透明な感じがする。


一応、血管新生物質を多く含むとされる食品のリストはこちら。
Dr. William Li's list of antiangiogenic foods | TED Blog
一般に手に入りやすいものばかりで、
「がんに効く!」とか言って特定の高額商品を売り付けたりしていない分、
ちょっとは信じてみようという気になる。
ただ、一般的すぎて、すでに食事に気をつけているがん患者が日ごろから食べているものもかなり含まれていそうなので、
効果の大きさのほどは、結構マージナルなものかもしれない。。。


ちなみに、
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とか
元国立がんセンター 池川 哲郎氏
とかに紹介されている、研究者による研究によれば、
アガリクスとかメシマコブなんかより、
普通のエノキタケやブナシメジの方が抗がん作用があるらしい。