新しい開発経済学の教科書

すっかり紹介し忘れていたが、
ここ最近、開発経済学のトップ研究者たちの本の出版が続いてる。


Abhijit Benerjee and Ester Duflo
Poor Economics: A Radical Rethinking of the Way to Fight Global Poverty
http://pooreconomics.com/
ホームページには、
講義用のスライドや、
いろいろなデータや、
様々な研究論文へのリンクもあって、
授業で使うのによさそうな教材。
時間ができたら読んでみようと思う。



Dean Karlan and Jacom Appel
More Than Good Intentions: How a New Economics is Helping to Solve Global Poverty
http://www.poverty-action.org/book/more-than-good-intentions
ほぼ同時期に発売されたのは、
上の本との相乗効果を狙ってのことなんだろう。
こちらは行動経済学のトピックが多そうな感じだ。



時間ができたら、
Dani Rodrikの
The Globalization Paradox: Democracy and the Future of the World Economy
も読んでみたい。
なんとなくこちらは著者のスタンスが強く反映されてそうで、
いろいろなエビデンスを網羅しているわけでもないような気がするので、
教科書として使うのは難しそうだが、
いろいろと考えるきっかけ、研究のアイディアを生むきっかけとしては、
よさそうな気がする。
http://www.amazon.com/Globalization-Paradox-Democracy-Future-Economy/dp/0393071618



出版から3年くらいたってしまったが、
Acemogluの
Introduction to Modern Economic Growth
http://press.princeton.edu/titles/8764.html
は、自分自身、ぜひ通読してみたい。
開発マクロ、経済成長論に関心がある人には必読の文献。
多部門モデル、均斉成長、構造変化、Skill-biased technologyなどの話も載ってる。