Enjoy the research. Entertain yourself by your research.

もう2011年もあとわずか。
年初めに思い描いていたことの半分もできていない。
というか、かなりの確率で、毎年、年初めに思い描いていたことの半分もできていない気がする。


それに関して今年痛感したのは、
生産性を高めるには、
何よりも自分の研究を楽しめるレベルにないといけないということ。
自分が楽しくないのに研究がはかどるわけがない。
いくら精神を律して頑張ろうとしても、せいぜい数日、もって数週間。
研究が楽しくて楽しくてやめられない、というレベルにならないと。
そのためには、
自分が心底楽しいと思えるリサーチテーマをまず設定しないといけない。
自分自身の性格からして、心底楽しいと思えるには、
人まねの小ネタじゃなく本当に画期的なことで、
世界を変えられる可能性があることで、
研究での発見それ自体が世界でこれまで知られていなかったようなこと。
あとは、自分のアイディア、思考自体を、自分自身が楽しめるほどの、自分自身の思考レベル(実はこれが大事)。
かなりハードルは高いが、
自分が楽しめないリサーチテーマを設定して無駄に時間を浪費してしまうより、
見つけるまでに時間はかかっても本当に楽しめる、生きがいを感じられるリサーチテーマを追求していきたい。
そういうテーマをずっと研究していたら、
自分の研究をいろんな人に知ってもらいたくなって
学会やセミナーの発表もPassionateなものになるのかもしれない。


と書きながら、
MITの石井裕さんを思い出して、
そういえば確か最近クーリエジャポンで特集されてたんだっけ、
と思ってぐぐったら、
http://d.hatena.ne.jp/baanstraat/20111201/1322716805
にこんな言葉が紹介されてた。


−いろんなことに興味を抱いてしまう学生に,どういったアドバイスをされるのですか?
石井: 何を選ぶのかを考えさせますね.そして,なぜそれを選び取ったのかをきちんと説明できるように考えさせます.最終的には君は何のために生きているだ,という話に行きつくことも多いです.「人生が残り1日しかなかったら,どれを選ぶんだ?」「残り10年だったら何を選ぶんだ?」と問いかけるわけです.
 「社会にどういうインパクトを与えれば君は満足するのか?」という話をして,優先順位を決めさせる.これができない人は,自分が見えていない人,つまり哲学のない人が多いですね.